
発達が気になる
発達が気になる
「発達」とは、年齢とともに運動・ことば・感情・対人関係・考える力などを少しずつ身につけていく過程です。発達の進み方には大きな個人差があり、早い・ゆっくりは必ずしも異常を意味しません。
運動
首すわり、寝返り、つかまり立ち、歩行 など
ことば
喃語、単語、二語文、指示の理解 など
社会性・対人関係
視線が合う、模倣、順番を待つ、共同注意 など
認知・遊び
物の使い方、見立て遊び、ルールの理解 など
情緒
安心・不安の表出、自己主張、気持ちの切り替え など
これらは互いに影響し合い、バランスをとりながら発達していきます。
「○歳でこれができる」は目安です。様子を見ているうちに追いつくことも少なくありませんが、次のような場合は一度ご相談ください。
こうした背景に神経発達症の特性が関係することがあります。早期の気づきと支援で、お子さんの力を引き出しやすくなります。
脳の発達の特性により、ことば・対人関係・行動・注意・学習・感覚などに特有の困りごとが見られる状態です。知的な遅れを伴わない場合もあります。
病気を治す」というより、特性を理解し環境と関わり方を整えることが中心です。
対人・コミュニケーション
目が合いにくい、会話のキャッチボールが難しい、暗黙のルールを読み取りにくい
行動・興味
同じ手順への強いこだわり、同じ動作の反復
感覚
音・光・触覚に過敏、痛みに鈍感 など
環境調整(見通し・スケジュール化)、視覚的手がかり、園・学校での合理的配慮、療育、言語療法、作業療法、必要に応じ医療的支援を行います。
不注意
忘れ物が多い、気が散りやすい、課題が続かない
多動
じっとしていられない、静かに遊ぶのが苦手
衝動性
順番待ちが苦手、割り込み、思いつき行動
環境調整(課題の小分け・見える化)、行動療法、学校での配慮、必要に応じ薬物療法を組み合わせます。※しつけの問題ではありません。
知的発達に大きな遅れはないのに、読み(ディスレクシア)、書き(ディスグラフィア)、算数(ディスカリキュリア)の一部で著しい困難がある状態。
音声教材・タブレット・書字の代替手段など学び方の工夫と学校での配慮、必要に応じ心理検査・専門機関へ紹介いたします。
知的機能と適応機能(日常生活・社会性・実用的スキル)の困難が発達期にみられる状態。程度は軽度〜最重度までさまざま。
療育・特別支援教育・福祉サービスを活用し、できることを増やす支援を行います。
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