
発育が気になる
発育が気になる
「成長(発育)」は、身長や体重が年齢に応じて増えていく過程です。成長は健康状態を映す大切な指標で、健診や家庭での記録(母子手帳・成長曲線)で見守ることが重要です。
「小柄」「よく食べるのに体重が増えにくい」などは、必ずしも異常ではありません。自分の成長曲線に沿ってバランスよく伸びているかが大切です。
1歳まで
月齢ごとの体重増加の流れを確認します。
1歳以降
年間の身長の伸び(成長速度)をチェックします。
乳幼児
カウプ指数(身長と体重のバランスを見ます。)
学童期以降
BMI(体格指数)を年齢・性別の基準で判定します。
気になるときは、年齢・性別に合った基準を医師にご相談ください。
栄養の問題
授乳量・離乳食の不足、極端な偏食、食べ方の問題 など
消化・吸収の問題
乳糖不耐症、食物アレルギー、腸の病気 など
エネルギー消費の増加
先天性心疾患、慢性肺疾患 など
ホルモン・
内分泌の異常
成長ホルモン、甲状腺ホルモンの不足 など
遺伝・体質
家族が小柄、骨の発達に関わる疾患(軟骨異形成 など)
心理社会的要因
育児環境のストレス、愛着・養育の困難 など
当院では、成長の診察・必要な検査・治療の適応評価を行い、必要に応じて専門機関と連携します。
脳下垂体からの成長ホルモン不足で身長の伸びが遅れます。乳児期は目立たず、2~3歳以降に周囲との差が目立つことがあります。
特徴
同年齢より低身長、成長速度の低下(学童期で年4cm未満が目安)、幼児様体型。
診断・対応
身長推移の確認、血液検査、骨年齢X線などを行い、適応があれば成長ホルモン補充療法を検討します(専門機関と連携)。
甲状腺ホルモン不足で身長だけでなく認知・運動発達にも影響します。先天性は新生児マススクリーニングで早期発見されます。
特徴
成長がゆっくり、便秘、低体温、元気がない、顔のむくみ など。
診断・対応
血液検査でホルモン値を確認し、必要に応じて甲状腺ホルモン補充を行います(専門機関と連携)。
定義
評価・対応
ホルモン検査・骨年齢評価を行い、早発の場合は進行を抑える治療を行うことがあります。遅発は原因検索のうえ、経過観察や治療を検討します(専門機関と連携)。
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