発熱に対し未熟な脳が一時的に過剰反応しておこります。主に6か月～5歳に多いです。

発熱とともに意識消失と全身がガクガクします。。多くは数分以内に自然におさまり、その後しばらく眠ることがあります。

上記の応急対応を行い、初めての発作は受診をしてください。

5分以上続く／一日に数回起こる／片側のみ動く／発熱以外の症状（強い頭痛・嘔吐など）を伴う。

脳の病気・外傷・感染・遺伝的体質・代謝異常など。小児では原因不明もあります。

全身痙攣だけでなく、「意識が飛ぶ」「体の一部がピクッと動く」「ぼーっとする」などさまざまで、発作のタイプによって異なります。

応急対応のうえ受診。必要に応じて脳波・画像検査等で評価し、内服などで発作予防を行います。てんかんが疑わしい場合は、高次機能病院を紹介いたします。

ウイルス・細菌感染によって起こります。細菌性やヘルペス脳炎は重症化しやすいので早期対応が重要です。

髄膜炎は、「発熱、頭痛、首のかたさ、嘔吐」を伴うことが多く、脳炎は「発熱、意識障害、異常行動」を伴うことが多いです。

すぐに医療機関を受診しましょう。。入院のうえ原因に応じて抗菌薬や抗ウイルス薬などを行います。

頭をぶつけた後の脳の刺激や出血によりけいれんが起こります。受傷直後〜しばらく経ってから発作が出ることもあります。

意識消失、手足のひきつけ、呼吸の乱れなど。

応急対応と救急受診（5分以上続く、意識が戻らない、重度の打撲がある場合は119番）が必要です。

腫瘍が脳を刺激したり圧迫することで、脳の電気活動が乱れて痙攣が起こります。

部分的なピクピクから全身痙攣までさまざまで、頭痛、嘔吐、意識の変化など他の神経症状を伴うことが多いです。特に痙攣を繰り返したり、発達の変化がある場合は注意が必要です。

まず安全な初期対応を行い、早急に受診して脳の精査を行います。診断後は、腫瘍の治療とともに抗痙攣薬で再発を防ぎながら、継続的な管理が必要です。

血糖・ナトリウム・カルシウムなどのバランス異常によりけいれんが起こります。

痙攣に加えて、嘔吐、ぐったり、手足のつっぱり、意識障害など、全身状態の変化が一緒に起こることが多いです。

応急対応のうえ速やかに受診し、血液検査で原因を特定・補正します。

激しく泣いた後に息を止め、一時的にぐったりします。多くは自然に改善する良性の発作です。6か月～2歳に多いです。

寒さや発熱初期に起こる規則的なふるえで意識は保たれます。呼びかけに反応します。

高熱時の一時的な混乱・幻覚・異常言動です。刺激に反応があれば、けいれんより熱せん妄の可能性が高いです。